• ピックアップ地盤ニュース

液状化、原因は長い揺れ

2012年3月5日

多くが本格補修先送り

東日本大震災により神奈川県内の住宅地で起きた液状化被害を調査してきた県液状化対策検討プロジェクトチームは、小机(横浜市港北区)と金沢(同市金沢区)の両地区で起きた液状化現象の原因を、3分以上の長い揺れと直後の大きな余震とする報告書をまとめた。同程度の時間とパターンの地震で再液状化する可能性を指摘。その上で、「特殊な要因であり、同じ震度で発生するとはかぎらない」と分析している。

 調査対象は、小机、金沢の両地区と茅ケ崎地区の3カ所。ボーリングなどによる地質調査と解析を行った。報告書によると、小机と金沢では過去に液状化は起きていないが、今回は地下水位が高く、土粒子の比較的粗い砂質土(さしつど)層で発生。一方、茅ケ崎地区は、液状化ではなく地下水の水圧が上昇して噴出したと判断した。

 

MSN産経ニュース