• 地盤の基礎知識

地盤沈下・不同沈下のメカニズム

奥の深い地盤沈下・不同沈下のメカニズムを簡単な優しい言葉で解説。
初めての方にもわかりやすいイラストを交えて説明しています。

地盤は土・水・空気で構成される半個体物質

地盤の構成要素のイメージ地盤は土粒子(固体)と水分(液体)と空気(気体)の3要素からできており、固体でも液体でもない半固体の物質です。固体分である土粒子だけがぎゅっと詰まっていれば岩石となり、水分が多ければ決まった形をなさないヘドロとなります。

ヘドロに建物を載せたら持ちこたえられないことはすぐに理解できると思いますが、中には一見大丈夫そうに見える地盤であっても、水分が多く含まれる場合は、建物が載ることで地中の水分が搾り出され、周辺に少しずつ追いやられるという現象が起こります。

地盤から水分が抜けると…

圧密沈下それまで水で満たされていた地盤から水分が抜けると、排水された水分量に相当する体積の収縮が起こります(これを「圧密」と呼びます)。

すなわち地盤が下方に向かって沈降することになります(圧密によって地盤が沈下することを「圧密沈下」といいます)。ここで注目すべきは水が抜けるスピードです。年間の移動距離が数cm程度しかないので、かなりの水分が排水されて地盤の沈降が顕在化し、建物に影響を及ぼすまでには数年以上を要することになります。